【清掃FCオーナーインタビュー】「50代からでも遅くない」未経験・不安だらけだった私を変えた、本部の伴走支援とお客様の「ありがとう」

思いがけない転機の中で、不安と向き合うしかなかった日々
「もしも明日から、自分一人で生きていくことになったら?」
ふとした瞬間に、そんな不安が頭をよぎることはないでしょうか。
特別なスキルもない、年齢も重ねてきた。そんな自分に、これから何ができるだろうか――。
「手に職をつけなきゃ、資格を取らなきゃ」と頭では分かっていても、いざ「自分の力で稼ぐ(自立する)」ことを考えると、足がすくんでしまう。とっても不安なことですよね。
でも、一人で歯を食いしばって強くなることだけが、不安を消す唯一の方法なのでしょうか?
今回ご紹介するのは、人生の予期せぬ転機でその問いに直面し、等身大の答えを見つけた女性、清掃フランチャイズ・ママクリーン敦賀店の北山さんの物語。
未経験者を支えるママクリーン本部(FC本部)という強力なパートナーを得て、「もう一人じゃない」と思えたとき、彼女が手に入れたのは、安定した収入だけでなく、地域の人々から寄せられるたくさんの「ありがとう」でした。
自分の年齢や経験を理由に、新しい一歩をためらってしまう人は少なくありません。
とくに50代・未経験から働き方を変えるとなると、「本当にできるのかな」と不安が先に立つものです。
そんなとき、清掃フランチャイズのように伴走してくれる相手がいる働き方は、未来の見通しを取り戻す大きな助けになります。
定期清掃という安定軸があることで収入の波も小さくなり、生活の土台を整えながら挑戦できるからです。
掃除を仕事にすることが、心の負担を少し軽くしてくれた理由
――まずは北山さんがこのお仕事を始められたきっかけについて教えてください。
北山:以前は主人と一緒にコンビニを経営していましたが、主人が亡くなったことでコンビニのフランチャイズ契約を解除することになってしまって…。でも、じっとしていると悪いほうにばかり考えてしまうので、「まずは動こう」と。最初は「手に職を」と思って、介護の資格を取ろうとしたんです。老人ホームでバイトをしながら資格を取りに行っていたんですけど、実際に現場に入ってみると、体力仕事ということもあり、なかなか50歳から始める仕事じゃないなって痛感して。
――体力的な心配だけでなく、定年以降はどうするかの不安もありますしね。
北山: はい。そこで、雇用されるのではなく、定年を気にせず長く続けられる仕事となると自営業(個人事業主)が良いのかなと考え、新しい道を探し始めました。そんなとき、偶然に、住んでいたマンションの管理人さんから、「掃除と管理をお願いできませんか」とヘルプを求められて、お手伝いすることになったんです。
――特にお掃除の仕事をしていなかったのに? どうして白羽の矢が立ったのでしょう?
北山:自宅を掃除する際、自分の部屋や玄関周りだけでなく、もののついでにとマンションの共用部もきれいにしていたんですね。それを見てくださっていて。自分のマンションが綺麗になって、隣近所の皆様にも喜んでもらえるうえ、対価としてお金ももらえるなら、これはいい仕事だなと思ったんです。
――そこからママクリーンとの出会いがあったのですね。
北山:ハウスクリーニングや清掃事業のフランチャイズは複数ありますが、その中からママクリーンを選んだのは本部のサポートがしっかりしていそうだったからです。清掃スキルも経営ノウハウも経験豊かなわけではなく、ほぼ未経験と言っても過言じゃない。だからこそ、マニュアルを渡して終わりではなく、しっかり伴走してくれる会社であることが重要だったんです。開業前の研修で作業の流れを掴めたことも、は大きな安心になりましたね。
――不安が大きくなるほど、人は「この先どうすればいいのか」と立ち止まりやすくなるもの。北山さんも同じで、ひとりで抱える状態から抜け出すには、まず頼れる場所を見つける必要があったのです。
未経験者研修でつまずいた私を奮い立たせた魔法の言葉
――未経験スタートにハードルは感じませんでしたか?
北山:もちろん感じました。特に私、開業前研修の間、パソコンが使えないことで、さらに不安になってしまって…。一度は諦めかけそうになったんですが、ありがたいことに、本部スーパーバイザーである重冨さんが、嫌な顔一つせず寄り添ってくださって。再研修のラストに、「女性のオーナーさんにこそ頑張って、この仕事を続けていってほしいんです」と力強く言ってくださったことは、本当に、忘れられません。
――それは心強かったですね。胸が熱くなるご様子、とても伝わります。
北山:「私は、もう1人じゃない」って何度も、何度も思えました。「ひとりで全部背負わなくていいんだ、現場の困りごとは遠慮なく相談してもいいんだ」と思えたことで、精神的にとても安定できました。こうしたやり取りは、実務のアドバイスよりも大きな支えだった気がしますね。
――開業前の研修で手応えが生まれても、実際の現場に立つと別の壁が現れます。とくに未経験者にとっては、見積もり判断や汚れの見立てなど、マニュアルだけでは判断が難しい場面が続きます。北山さんを支えたのが、本部にすぐ相談できるという体制でした。
現場での見積もり判断や作業方法の「経験値」を重ねていく
――現場での困りごととは具体的にどんなものだったのですか?
北山: 例えば、大きな物件だと、清掃見積もりの金額がわからないので、言葉では伝えにくい現場の状況を動画で撮って、汚れ具合などを見てもらって見積もり金額の確認をさせていただくなどですね。本部に動画を送り、清掃現場の判断ポイントを具体的に教えてもらえたことで、少しずつ迷いが減っていきました。清掃の技術だけではなく、判断に迷う場面を一緒に整理してもらえることが、仕事を続ける上で大きかったです。
――現在はどのようなスケジュールで動かれているんですか?
北山: 大体、朝8時半ごろに最初の現場に着き、午前中に3件か4件ぐらいの物件を回ります。おおよそ1物件1時間ぐらいのペースですね。12時半ごろに1度自宅に戻り、昼食を済ませて午後のラウンドにでかけます。午後からは、14時から15時までの1時間、分譲マンションの管理人さんの日常清掃(定期清掃)のお手伝いへ。そこが終われば、帰宅して片付けと事務作業をして終わりです。こうした「定期清掃」と「スポット清掃」の組み合わせは、フランチャイズオーナーとして安定した収益を確保しやすい働き方でもあり、日々のリズムが整うことで体力的にも無理が少なくなりました。
――お仕事のあとは、どんなふうに過ごされているんですか?
北山:思いのほか、掃除のスキルを上げることが趣味みたいになってしまって(笑) だから、YouTubeなどで「室内清掃をいかに早く綺麗にできるか」などのテーマの動画を見漁っています(笑) 実は、このインタビューで初めて明かすのですが、いつか本部の重冨さんのようになりたいと思っているんです。お掃除のスキルとプロ意識の高さに、すごくリスペクトを感じているから。だから動画を見て高圧洗浄(※1)などの技を学んで、次の現場で試して実力を伸ばせるように努力しています。
――そのお仕事が評価につながると、より高みを目指そうという気持ちになりますものね。
北山: 不動産管理会社のご担当者様や、物件のオーナー、入居者様らが、掃除の結果(ビフォーアフター)を評価してくださると、やっぱり嬉しいですね。誰かの役に立っていると実感できるのが、今の私の一番のエネルギー源です。この第三者からの評価は、信頼性の証明にもなり、結果的に新しい案件の相談にもつながっていきます。地域密着の清掃業は、人柄と実績がそのまま信用に変わる仕事なんだと思います。
地域で積み重ねた評価が、新しい仕事と信頼を生み出す
――そうなると、ご信頼に比例してご依頼も増えていくのでは?
北山: おかげさまで、地道な丁寧さが評価されたのか、取引中の不動産管理会社様の案件が少しずつ増えていき、そのリピートやご紹介で私自身のキャパシティの大半が回るようになってきました。これからは、ラウンドママ(※2)も募集するなどして、品質を落とさず案件を増やすためチームづくりを行い、地域での雇用創出にも力を入れたいと思っています。
――素晴らしいですね。では、最後に、これから未来に向けて新たな歩みを考えられている方へメッセージをお願いします。
北山: いま、北陸は私以外にはフランチャイジーがいませんので、北陸エリアに仲間が増えれば、お互いに協力してお仕事を拡大していくこともできるはず。1人で事業を始めるのは怖いかもしれませんが、同じ悩みを持つ仲間や、支えてくれる本部があります。フランチャイズという仕組みを使うことで、未経験でも始めやすいのがこの仕事の良さ。私自身、未経験・50代からでも始められたという事実が、これから挑戦される方の安心材料になれば嬉しいですね。
──現場での戸惑いを一つずつ解消していくうちに、仕事の流れが安定し始めました。毎日どの物件を回り、どの時間帯に動けばいいのかが見えると、体力の負担も収入の波も小さくなっていきます。こうして北山さんは、定期清掃を軸にした「続けやすい働き方」を形にしていきました。
未経験でも、年齢を重ねていても、安心して歩み続けられる道は確かに存在します。挑戦の形は人それぞれですが、環境と仕組みが整えば、道は確かに前へ開いていくはずです
※1:高圧の水流を噴射して、ブラシでは落ちない床の黒ずみや苔を一気に洗い流す。建物の美観が劇的に向上するだけでなく、汚れの再付着を防ぎやすい状態を作る清掃方法。
※2:フランチャイズオーナーのもとでパートとして働く巡回型の清掃スタッフです。主婦ならではの細やかさと生活感覚で、質の高い清掃を行っている。
Q&A
Q1.清掃フランチャイズは、未経験でも本当に始められますか?
A.PCが苦手な方でも、研修と再研修を含めた本部のフォロー体制が整っているため、未経験からのスタートが前提になっています。
Q2.現場で判断に迷ったとき、本部はどこまでサポートしてくれますか?
A.見積もり判断や清掃方法など、文章化しにくい部分は動画で共有し、本部が具体的に助言する仕組みがあります。
Q3.50代からでも体力的に続けられる仕事ですか?
A.例えば午前はスポット清掃、午後は1時間の定期清掃という負担の少ない働き方など、体力に合わせて稼働を調整できる点が特徴です。