【清掃FCオーナーインタビュー】夕方16時には、愛犬と散歩へ。元自衛隊オーナーの心地よい働き方とは

できないを手放し、できるに正直になる働き方
「これからの人生、どう働いていこう?」
そう立ち止まったとき、多くの人は「今の自分に足りないもの」を埋めようとするのではないでしょうか。
新しい資格、スマートな事務処理能力、働くための知識……。
でも、苦手を克服することだけが、本当に自分らしい未来へ進むために必要なのでしょうか?
むしろ、「できないこと」は潔く手放して、「できること」だけに正直になる。そんなシンプルな選択こそが、心からの笑顔とゆとりのある時間を取り戻す近道なのかもしれません。
今回ご紹介するのは、まさにその潔さで人生を変えた、元自衛隊オーナーの物語。
ママクリーン名古屋東店の西田さんは、今まで苦手だった「頭を使う仕事」「パソコンに向き合う仕事」ではなく、自分が得意だと感じてきた働き方をまっすぐ選びました。
その裏側には、自衛隊時代に身についた「場を整える力」や「細やかな気配り」があります。
それが、清掃という仕事と自然につながりました。
その結果手に入れたのは、夕方16時には仕事を終えて愛犬と散歩を楽しむ、嘘のない心地よい暮らしだったのです。
今回、西田さんのお話を伺いながら強く感じたのは、検索でもよく見かける「清掃フランチャイズ」「未経験からの独立」というテーマが、実際の暮らしの変化とどう結びつくのかという点でした。
とくに、定期清掃の働き方や地域密着型のビジネスモデルは、家事や育児と両立したい30〜50代のママたちからも注目されている領域です。
西田さんの経験には、その疑問に対する手触り感ある答えがいくつも散りばめられていました。
突然の事業承継から始まった、私のオーナー人生
──このお仕事を始めたきっかけは?
西田:実は不思議なご縁がありましてね。当初、別のオーナーがママクリーンのフランチャイジーとして事業を始め、私はいちスタッフでした。しかし、そのオーナーが理由あって事業から離れなくてはいけなくなり、私が2代目のオーナーを引き受ける形になったのです。フランチャイズには、清掃業の業務マニュアルや運営ノウハウがすでに整っている仕組み化された運営モデルがあります。ゼロから全部を作らずに済むので、未経験の私でも「やってみよう」という気持ちに自然となれましたね。
──ということは、「経営」は初めてだったのですか?
西田:はい、「経営」という点において、私はまったくの未経験。しかも私はパソコン作業のような、集中的な思考が必要な仕事は苦手で……。でも、自衛隊仕込みで、手を動かして周りを整えることは昔から体に染みついていたため、「まずは得意なことを伸ばし、苦手なことはフォローしていただきながらがんばろう」と考えるようになりました。
──元自衛官でしたか! 自衛隊仕込みとは?
西田:自衛隊って、身の回りの環境を整えることや整理整頓にものすごく厳しいんです。その経験があったので、「体を動かして綺麗にする」ことには自然と慣れていたといいますか(笑) あれこれ理屈で考えるというより、いつもの当たり前として動けることが多かったですね。
──実際に始めてみて、1日の過ごし方はどう変わりましたか?
西田:始めてすぐの頃は、時間内に全ての物件の掃除が終わるか自信がなかったんですよ。不安だから、朝7時にはもう現場に行って作業を始めていたりも。でも、自分の作業ペースをつかんでしまえば、不安は一気になくなっちゃいましたね。「やってみて初めて体で覚える」という感覚がどんどん出てきて、気づけばリズムができていました。
──では、今はどんなペースなんですか?
今は、朝は割とゆっくりで、自宅で事務作業などを済ませて、頭がシャキッと動く時間帯になってから家を出ます。だいたい9時半頃に現場に向けて出発しますね。県外の物件じゃなければ1日に7~8件ぐらい回り、県外だと移動もあるので5~6件程度。それでも、夕方の15時か16時ぐらいには作業を終えて自宅に戻れています。
──すごい! 15時か16時ぐらいに終わると、なんだか得した気分になりそうですね。
西田:そうなんですよ(笑) 愛犬と一緒にいる時間が増えたのがすごく嬉しくて。早く帰って犬と遊んだり、ゆっくり散歩に行ったり。そういう時間が持てるようになったのは、オーナー業をやる前には想像していなかったことでした。
──フランチャイズの最大の強みは、ゼロから積み上げるのではなく、すでに機能している土台そのものを引き継げる点にあります。だからこそ、西田さんは未経験であっても、混乱や判断負荷を最小限に抑えながら事業に入っていけました。
そして、この「迷わず動ける経験」は、次に触れる苦手を抱えたままでも続けられた理由につながっていきます。
本部の手厚いサポートがあるから、地域のお客様と信頼を築きやすい
──お仕事をする上で、困ったことなどはありましたか?
西田:経験値が足りない時代に、不動産管理会社(※1)のご担当者様への負荷をかけてしまったことなどは心苦しかったですね。例えば、先方様に「こういうことがあって困ってるんですけど」と相談しても、向こうも答えに悩んでしまって解決しなかったり…。でも、そういうときに本部に相談することができて、本当に心強かったことを覚えています。自分で抱え込んでしまうと、どうにも動けなくなることがある。でも「頼れるところがある」と思えるだけで、気持ちの余裕が全然違いました。
──どんなふうに心強かったのでしょうか?
西田:私を担当してくださった本部スーパーバイザーである重冨さんは、私が「1」相談すると、「10」ぐらいのボリュームで詳しく返してくれるんです。驚くほど親身になってくれるので、「どうして最初からもっと相談しておかなかったんだろう」って(笑) 1人で抱え込む必要がないというだけで心の負担が軽くなり、次に進む力が湧いてきました。それに本部はネットの発信も丁寧に行ってくれていて。地域密着型の清掃フランチャイズでは、不動産管理会社や建物管理の担当者との信頼づくりが大切ですから、地域のどなたかが「この店いいかも」と見つけてくれるきっかけを作ってくれていました。
──なるほど、そうやって地域の皆様からだんだんとご評価いただき、さらなる成長をしていくのは嬉しいものですよね。
西田:入居者さんからのご評価も励みになります。あるマンションは、掃除前はびっくりするほど汚かったんですが、ピカピカに仕上げたあと入居者さんから直にお礼を言われたんです。「誰が来て掃除してるんだろうって思ってたけど、今日初めてお会いできてよかった! ありがとう!」って。正直、入居者さんは共用部分が汚いとか、そこまで気にしてないのかなって思ってたんです。でも、「やっぱり綺麗になると気づくんだ、見てくれてるんだ」って分かった時は、素直に嬉しかったですね。
──得意を活かしながら、苦手な部分は本部サポートで補えるという役割分担の明確さが、未経験者でも継続できる理由のひとつ。さらに、ネットでの露出や顧客との接点づくりを本部が担うことで、西田さん自身は現場の品質に集中できました。
結果として、信頼の積み重ねが早まり、地域で評価されるスピードが格段に向上。ここで生まれた信頼こそが、お客様から選ばれる働き方の土台になっていきました。
※1:ビル・マンションの清掃は、物件オーナー様の依頼に基づき、管理を担当する不動産会社様が手配を行うケースが一般的です。
壁を越えた先にある、自分が「主役」になれる景色
──今後、どのような形でご事業を発展させていくお考えでしょうか?
西田:今は高圧洗浄(※2)を、どの物件でも当たり前のようにご提案できたらと考えています。高圧洗浄を入れると、物件がきれいになる度合いがケタ違いですし、その美観を保ちやすくなるんです。これから一緒に働くママさんスタッフたちのことも考えると、なおさら。汚いマンションに行くとやっぱり気が滅入っちゃうと思うんですよね。働く人が気持ちよく働けるように、そしてマンション自体の質を上げていくためにも、高圧洗浄はスタンダードにしていきたいくらい推奨したいですね。
──自分らしい働き方を探している方へメッセージをお願いします。
西田:正直、1年目は踏ん張りどきです。定期清掃が中心とはいえ、最初は作業ルートの組み方にも慣れていませんし、どの物件でどんな段取りをすれば作業品質が安定するのか、手探りの時期が続きました。でも、続けていくうちに、自分なりの動き方が見えてくるんです。清掃業界の働き方は、頭で理解するより、体がリズムを覚える瞬間から一気に楽になります。作業ルート最適化といいますか、要は「どの順番で回れば効率よく、きれいに仕上がるか」が分かってくるというだけ。定期清掃は同じ物件を繰り返し訪問するので、1回ごとに改善がしやすくて、気づけば品質が自然に上がっていきますからね。この積み重ねで、気づけば、自分が主役として求められる働き方へ自然と変わっていくはずですよ。
──西田さんの歩みが教えてくれたのは、「特別な才能」ではなく、「自分の得意を素直に活かせる場」に身を置くことこそが、働き方を根本から変えていくということでしょう。
未経験でも挑戦できたのは仕組みが支えたからで、信頼を積み重ねられたのは日々の誠実さが評価されたから。
働き方に迷う誰もが、自分らしさを軸にした選択へ踏み出せば、必ずその人だけの「主役の景色」にたどり着けるはずです。
※2:高圧の水流を噴射して、ブラシでは落ちない床の黒ずみや苔を一気に洗い流す。建物の美観が劇的に向上するだけでなく、汚れの再付着を防ぎやすい状態を作る清掃方法。
Q&A
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清掃フランチャイズは、未経験でも本当に始められますか?
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はい。清掃フランチャイズは、業務マニュアルや研修制度が整っており、作業品質が安定しやすく、未経験の方でもスタートしやすいモデルです。特にママクリーンは、定期清掃の仕組みが分かりやすく、生活リズムを整えやすい点が特徴です。
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営業が苦手でもお客様を増やせますか?
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フランチャイズ本部がネット発信や営業サポートを行うため、オーナーがすべてを担う必要はありません。地域密着型の業態なので、マンション共用部の清掃をきっかけに、不動産管理会社との関係が自然に広がるケースも多くあります。
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終業時間をコントロールしながら働くことはできますか?
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可能です。定期訪問型の清掃業は作業ルートの最適化がしやすく、終業時間を安定させやすい働き方です。実際にオーナーが15〜16時台に退勤し家族との時間を確保することも可能です。




